夏
たくさんの水を吸収した苗は、驚くほどの速さで草丈を伸ばしていきます。田んぼ一面が緑に染まり、成長の勢いを感じる瞬間です。

田んぼでは、雨水ではなく吸い上げた水を放出し、その水滴の周りを通る風が冷やされることで、周囲の気温が下がります。

稲の穂には約100個の小さな白い花が咲き、その開花は午前中のわずか2〜3時間だけ。

花が咲き、受粉した籾には、葉からデンプンが送り込まれ、少しずつ蓄積されながら固まり、やがてお米へと成長していきます。

デンプンが蓄積されるにつれて穂は次第に重みを増し、籾はゆっくりと黄金色へと変わっていきます。
